残日録

アジテーション 

昨年、五期目のプーチン大統領就任の演説風景を画像で改めて見ました。ドイツ・ヒットラーやイタリア・ムッソリーニ演説風景を思い出しました。大統領の演説内容は『我々は敵を全滅する。根こそぎに、容赦なく、断固に!』と、国民の不安を取り除こうと持論を展開していました。ウクライナ侵攻を正当化しようと訴えている様です。
そして最後に『ウラー!』と声高に発し、参列の全員も『ウラー』と、どよめく雄たけぶ姿には、この世の現実とは思われない姿に映りました。『ウラー』と、高揚感を煽る手法は【アジテーション】と言うのでしょう。本当にロシア人全員が叫んでいるのでしょうか?  その叫ぶ姿には石塔の様な無表情で無機質にしか見えません。国民の潜在的不満をそらそうとする行動だと思うのです。
野蛮とはルールの無い』事をさすと言います。が、独裁者の横車には恐ろしさを感じます。そして『もう、どうなっても良い!』と判断した時に【核】を使用とする怖さが潜在的に有ります。大国のエゴ論理が通る世であってはならないのです。【匹夫の勇】でなければとも思うのです。
日本は太平洋戦争においてロシアの【協定破り】参戦と米国の【核】により終戦を迎えた歴史が在ります。また、若い時分に全学連や労働組合のデモを随分見・聞きしました。リーダー達は戦闘的な難しい言葉を使い高揚感を煽り、同じ言葉を繰り返す演説を聞いたものです。いくら『アジ』っても結果は虚しさだけが残るものでした。
日本では嬉しい時やお目出度い時に、全員で『万歳三唱』を行います。その場を盛り上げる高揚とは全く異なる感情と思うのです。MLB大谷翔平さんはがホームランを打てば選手同士でハイタッチをしてヒマワリの種を掛ける行為は微笑ましいものです。
今、米・中・ロの核保有数は地球を破壊する程の数が有ります。さらに日本や各国は軍備増強に走って居ます。口では平和を唱えながら、ウクライナ戦争やパレスチナ戦争の現実を知るに付け、ただ、ただ人殺しの恐ろしさと破壊の愚かさを知る老人には一日も早い、大人の知恵で解決をして欲しいと思うのです。

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