残日録

エルゴメーターの診断 

師走に入った12月、国立機構・医療センターの門をくぐりました。澄んだ空気の中、広い構内は紅葉の落ち葉が広がっていました。昨年7月、冠静脈にカテーテル処置を行いました。突然の事で驚きと動揺をした事を思い出します。良く考えれば、70年以上も油も差さない機械などないなと思いながら措置をしてもらいました。その退院時には【エルゴメーター】による診断を受けていました。その後は順調に過ごし、凡そ一年半が経ち、担当医の勧めで再度エルゴメーター診断を行いました。

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エルゴメーターの例

エルゴメーター診断とは、心臓に負担を掛け過ぎずに長時間運動を続けられる最適な運動強度を調べる検査です。方法は自転車型(エルゴメーター)を用いて、運動負荷を掛けながら心電図、血圧を連続で調べ、さらに吸,排気の酸素分析も行う試験です。運動力の強度はワット(W)で表し、連続的に徐々に運動強度を高めて行きながら限度まで踏み込んで行くのです。先生の立ち合いのもと、体力の限界を確認する様です。
昨年の退院時では95Wでした。が、今回は115Wと筋力がついている事が解りました。先生も『順調に経過していますね、問題ないです!』と言われて、安堵と同時に身体が軽くなった思いをしました。
昨年まで、殆ど病院通いなどをした事が有りませんでした。が、人生で初めての入院体験をしたのです。結果的には入院と言う経験は大変勉強になり、老人の仲間入りをしたのだという覚悟の年でした。しかし、出来ればお世話にならい方が良いのですが。。。
今回の診断でも思ったのですが、日本の医療の素晴らしさに感心させられます。科学診断方法の発達や機械化。診察、診断から会計までのIT化処理システムの見事さに感服しました。張りつめていた診断と会計も無事に終わり、外へ出れば、既に日は傾きかけ構内の銀杏葉の絨毯を踏みしめながら家路を急いだのです。

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検査要領

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銀杏の落葉

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