残日録

ジオラマ・霞ヶ浦の浜崎・川尻地区の横穴墓  

霞ヶ浦は太古の時代、海中にあり長い時間を掛けて海底が隆起し、汽水湖が出来てラグーンによって、やがて淡水湖に変わって行きました。

jio1

家から霞ヶ浦湖岸を10㎞ほど行った所に浜崎、川尻地区があります。12万年程前は浅瀬の干拓があり、マガキが波に寄せられた密集床が有りました。隆起した貝殻層に横穴を掘り墳墓とする方法があったというのです。一段高い処に、今でも遺体を埋葬した様子が伺えます。非常に珍しい遺跡と言って良いでしょう。まずは、マガキの層には驚きます!
貝塚かと思うが、良く見るとカキ殻が密集している堆積層である事が解ります。この近くにはナウマンゾウの化石なども発見されています。貝殻層のカルシウムは骨を保護していた様です。霞ヶ浦沿岸には多くの縄文遺跡や当時の墓が残っています。近くには日本人だけで最初に縄文遺跡を調査した、陸平(おかだいら)貝塚は有名です。その他、大・小の多くの貝塚が発掘されています。流れ海(旧霞ヶ浦の名)は、多くの古代人が住んでいた食料豊かな地方であったと言えます。

jio2

霞が浦沿岸

jio3

マガキ貝層の墳墓跡

jio4

広い範囲に墳墓が

jio5

死体を安置した跡

 

-残日録

© 2024 シニア・プレイランド 土浦 Powered by AFFINGER5