残日録

世を読む難しさ

最近の紙上を賑わす国会議員の醜態にはあきれ果てます。長い間、壁に寄り掛かって居た人達はモラルの感覚や義丹が鈍り、高いポテンシャルを維持出来ないのでしょう。しかし、大いなる【名誉と禄】を食む以上は考えや信念を貫徹する思想と矜持を持たなければと思うのです。これらを踏み外した【】は、立ち上がれない程の社会的リンチが必要になると思うのです。そして派閥や党を離脱する小作な動きをする議員も多い様です。散々、派閥を利用し、世話になりながら、自分に利さないと診るや鞍替えする情けない議員もまた然りです。腐りかけた集団には臭気さえ漂っています。

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居眠り国会議員

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どお!一つこれで

昔、読んだ本に『成程!』と思った事が有ります。徳川・旗本の大久保彦左衛門は戦果を挙げながらも本田正信の【讒言(ざんげん)】に寄り、自分は落し入れられたと『三河物語』を書いたそうです。その内容は『子共(こども)ら良く聞け!』で始まり、徳川の矛盾を切々と語りながら『お禄を下さらぬとも御主様に不足を言うな!世を見るに主人に弓を引いた者が高い禄を得、座敷で立ち回っている者も栄達したぞ!』と、さらに続いて『冷遇されても奉公は懸命にせよ!』等々と綴り【門外不出】とした。明治に入り、勝海舟の【海舟座談】の中でこの小冊が世に出たそうです。
永い間、サラリーマン生活をして来ました。そして【世渡り上手】というか、本田正信の様に大した実績も残さずに出世した人達も沢山見て来ました。ただ、時代の流れと言う物も有ります。世は絶えず変遷をしています。今、サラリーマンの世界は電子時代に入り、乗り遅れて大久保彦左衛門の様な人も多く居るのではと想像します。どの様に時代を乗り切るかは弛まぬ努力が必要でしょう。人は考えや行動に【矛盾】があってはならないと思うのです。世の中を目先だけで行動する人は、必ず長い人生に良い結果が生まれない事だけは確かと言えます。 『一身の品行相集まりて、一国の品行に為す』

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大久保彦左衛門

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今晩、飲みに行きませんか!

 

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