ウクライナ侵攻という暴挙に出たロシアのプーチン大統領は『ウクライナは我々の歴史の一部である!』と語り、暴挙を正当化しようとしています。その言葉にはロシアの巨大な版図(はんと、領土とは違う)の影響力を誇った帝政時代の拘りがあります。ソ連崩壊の過程で失った土地や威厳を取り戻そうとするプーチン氏は『助けてくれ!』と言う声を信条として、簡単に終了しないと推測します。従い、中東、アフリカにも手を出す基になっている様です。
一方の中国も最近【標準地図】を発表しました。それは猛烈な隣境諸国の反対に合っています。第二次世界大戦前の1933年頃、中国・小学校の教科書に中国が喪失した領土を教育の場に【国恥地図】教材を表しました。それは沖縄を含む琉球群島、台湾、東沙諸島、フィリピン、インドシナ半島、ボルネオ島北部のマレーシア、ブルネイ、マレーシア、シンガポール、インド領のアンダマン諸島、サハリンなど多くの国の領土を含む地図です。これらの面積は、現在の約二倍以上の面積になり、チンギス汗が描いた版図に似ています。確かにチンギス汗の子孫達は方々で戦いや婚姻関係などを通じて領土の構築を図って行った過去がありました。元々、版図は中華の【文明主義」であったはずです。が、これを【領土主義」に変えようとする下心が見えてきます。
今、国家主席は中華民族の偉大な復興を唱えるべき祖国の姿を描いている様です。そこには深い恨みと憎悪の念がこめられていると言うのです。しかし、現在のウクライナ侵攻を見ても、どれだけの犠牲と孤立を創るかを中国は学習をしているはずです。『平和は無知な人間によって壊される!』と、誰かが言っています。少なくとも大国と言われるリーダーの教養と見識が国を導くかは歴史が物語っていると思います。
今、中国は国際のリーダーとしての見識を進めるか、狷介固陋を貫くか、新たな方向へ進む局面に来ている様に思うのです。
戦前の日本は軍国主義へと領土拡大に進み【大日本主義】を唱えました。が、見事に失敗したのです。戦後の政治家・石橋湛山氏は【小日本主義】を掲げて植民地の放棄を進め、自由経済へ舵を切るべきと唱えました。今、まさに日本の進める政治は【小日本主義】が正解であったと思うのです。世界のリーダー国と言われる政治家達は【国際法を基軸】に社会構築を進めるべきと願うばかりです。