残日録

平将門を祀る国王神社

久し振りに【茨城県立ミュージアムパーク自然博物館】で催されている【鉱物特別展】をコロナを気にしながら観賞して来ました。何度、訪れても、新しい刺激を受けて帰って来ます。今回も知識と刺激を得た思いがしています。

kurimi3

自然博物館

kurimi3

マンモスの模型

帰途、岩井の【国王神社】を参拝して来ました。ここ岩井辺り豊田郷は、900年代に桓武天皇系の平良将(よしまさ)が広大な土地を所有していた所です。その【長男、将門】は京へ奉公に上がっている間に、叔父・平國香達が良将の土地を奪った事が発端となり【将門の乱】へと発展したのです。やがて西の藤原純友などと呼応する乱となり、この二つの乱を【天慶の乱】と言われました。貴族支配の世から、武士の存在が表舞台に出る先駆けとなった事件でした。
【国王神社】は将門死後、三女の如蔵尼が、九百七十二年に父の三十三回忌を岩井の地に戻り、付近の山林に霊木を得て、将門の像を刻み、祠を建て安置し祀ったのが始まりと言われています。地元では将門を偲び、毎年【将門祭り】を盛大に行っています。

kurimi3

国王神社本殿

kurimi3

将門を祀る墓

朝廷に背く【逆賊】とされた将門は、成田山・新勝寺、神田明神、太平記など沢山の記述を残しているのは何故なのでしょう。多くの人達は男らしく義侠心ある坂東武者を好んでいたのだと思います。​

kurimi3

ご神木

kurimi3

菅生沼辺りの風景

国王神社の本殿周りの空々寂々とした豊田郷の風景を眺め、近くには歴史ある大宝八幡神社、一言主神社など原野の関東平野を想像しながら下総の境、毛野川(現,小貝川)を渡り、常陸の国【信太の郡】土浦へと、秋天一碧の中、楽しい一日を過ごして来ました。

-残日録

© 2024 シニア・プレイランド 土浦 Powered by AFFINGER5