我々は戦後の黎明期とも言える所得倍増論の始まる昭和35年(1960年)以降のサラーリンマンとして働きました。多くの人達が第一次産業から第二次産業へと移る時代であったと思います。当時、会社の上司は本当に威張っていました。そんなに粋がらなくてもと、矛盾を感じながら我慢して会社の為にと働いた時代です。御用商人の様に手モミした人が出世する時代でもあったのです。明らかに『違うだろう!』と思う事も平気でまかり通っていました。ある飲み会の席で、上司が『何でもいいから忌憚なく意見を聞かせて欲しい!』と言うので、酒の勢いもあり【正論】を吐いた人が、暫らくすると転勤させられていました。
若い女の子は結婚を理由に退職して行くのです。何となくある年齢に達すると、その場が気まずくなり、実際は違うのに結婚を理由に退職したのです。優秀な子なのに辞めなくてもと思ったりしました。その頃は、それが当たり前の時代でした。それでも会社は勢い良く廻り、社会も受け入れる風潮(コモンセンス)だったのです。そして、時代の強い風は簡単に向きを変えられませんでした。
今の社会は共稼ぎが当たり前になりました。結婚後も女性が働く事はごく普通であり生活を助けています。しかし、簡単に離婚をする人も増えた様にも思います。
ニュースを見ていると女性社長や取締役が沢山出て賛成です。能力や才覚のある女性は沢山おり、世の中の為に活躍して欲しいのです。また働く女性は美しいと思います。
最近のメディアを賑わしている自衛隊のセクハラ問題、岐阜の町長問題、上司のパワフル、スポーツ界のイジメなどを視ていると、時代の風を読めない【ガラ系】の人達が起こしている事件です。この人達は常に自分が正しいと思っている処が滑稽に見えて来ます。我々が過ごした時代と、大きく変化している事を認識しなければなりません。
しかし、変えなければならないものと、変えてはいけないものが有ります。社会風潮に流されずに日本の良い歴史や精神文化は変える必要がないと声を大きくして言いたいのです。
時代の流れと言うもの