残日録

真岡鉄道に乗って

土浦から比較的近い、栃木県の二ノ宮、真岡、市貝、益子、茂木、烏山等々は、何度となくドライブで訪ねて歩いた場所です。有名な観光地がある訳ではないのですが、その地の神社、仏閣、史跡、名物などを求めて歩けば、何とも言えない素朴な田舎の佇まいが大好きです。しかし、これまでに下館から茂木までの【真岡線】には乗車した事が有りませんでした
特に春秋には、蒸気機関車が走り、多くの旅人で盛り上がる事をメディアで良く知っています。そして、そろそろ自動車免許書を返納したいと考えて、この度、下館迄を乗用車で行き、下館-茂木間をゆっくりと、列車旅を楽しみたいと出掛けて来ました。
JR水戸線の下館駅は、関東鉄道、そして真岡線の三線が交わる駅なのです。従い、朝夕の学生諸君の乗降者は大変なものです。その時間を避けて、一両編成のワンマンカー列車に乗り込めば、10人程度の乗車にゆっくりと座り、沿線の景色を眺める事が出来ました。下館からは国道294号線と並走する所が有ります。この区域は良く車から列車を眺めて走る、懐かしさみたいなものが蘇ります。走る両側の風景は、殆どが田園と山間の中を走り、蕎麦の白い花や小麦の茶色に実る風景が印象に残りました。また、17駅もある駅は、殆どが無人駅なのです。見慣れた終点の茂木の街では駅前近くの八雲神社を参拝しました。途中下車の真岡駅では、街をぶらつきながら素朴な食堂に入り、大好きなカツ煮定食の昼食を戴きました。
サラリーマン時代は、新幹線や飛行機などの出張が多かったのですが、年老いてノンビリの旅も、また豊かさを感じます。車窓風景を眺め、野山の空気を十分に味わう至福の時間を楽しむ事が出来ました。

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茨城縣下館駅前

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茂木街の駅前通り

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茂木町八雲神社

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真岡駅待合室

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