今、世界は鉱物資源を中国からの輸入に依存して来ました。処が、中国はレアアースを重要戦略物資として、これに規制を掛けて居るのです。これに困った世界の国々は中国依存から脱却しようと、新たな鉱物資源地を探して変わろうと模索し始めて居ます。
同じ様に、【砂】も中国に依存して来ているのです。砂は建築のコンクリート材や鋳物の型材に多く使用されて来ました。が、最近の様に太陽電池や半導体の需要が増えて来ると砂は重要な物質になっているのです。太陽電池には透明なガラスを大量に使用し、半導体の素子を絶縁カバーする為に珪(けい)砂(しゃ)(砂)を大量に使うのです。
日本では海岸に行けば、大量の砂が有ります。が、鉄分が多く使用範囲は限られて居る様です。目的・用途により砂の産地、成分や形状などが大変重要になると言います。従い、日本の場合、多くは輸入に頼るほかありません。例えば、水道水の沪過用にも大量の砂が使われています。粒径や形状などが重要で輸入に頼っている現状です。一般には【砂】と簡単に言いますが、定義や基準が明確に有り、JISでは粒径0.05~2.00㎜と決められているそうです。それら砂の輸入先はオーストラリア、デンマーク、インドなど各国から輸入して居る様です。
砂で思い出すのは、日本バブル期の建築ブームで大量のコンクリートが必要になりました。一般には川砂を使うのですが量が足りずに海砂を使い鉄筋を腐食させて大問題になった事が有ります。以来,日本ではコンクリートの用途により細かな決め事が出来たのです。
最近見た新聞記事では、温暖化によりグリーランドの厚さ3000mの氷河が解けて、露出した所に微細な粒径の細かい砂が何万年も掛けて氷床を削り、その砂を畑や牧草地に撒くと、生育が二倍以上速く成長する事が分かったと言います。この事は、今後のグリーランドに新しい風が吹くと言われています。従い、デンマーク政府は管理を厳しくして簡単にその砂を輸出する事は出来ないそうです。今、世界では有限な砂の争奪戦が始まったと云うのです。我々は日常何事もなく過ごせる為に無関心に暮していますが、世の成り立ちを勉強するとこんな事もあるのだと考えさせられます。
以前、オーストラリアのランセリンという場所で、真っ白な砂山を見た事があります。説明者はサンゴの砂状になった物と言っていました。が、厳密には貝殻が砂状になった物らしく、それは美しい風景を創っていました。ハワイ島では黒砂の海岸を見ました。これは火山岩・玄武岩の砂でした。砂と言っても色々な種類がある事が分かります。我々の時代、【砂】と言えば、パットブーンの【Love letter in the sand】を想い出すのです。
![]() オーストラリア・ランセリンの白砂 |
![]() 半導体モジュールの封止剤 |
![]() 砂に書いたラブレター |


