残日録

蘆野の里・294号線の風景

今年、甲子園・優勝旗が104年目にして【白河の関】を超えたのです。東北の人々の喜びはヒトシオと思います。白河の関跡は国道294号線沿いに在り、西行や芭蕉たちの通った奥の細道なのです。この294号線は国道4号線・東北道と並行し、混雑する時に裏道として通った道筋でした。やがて、黒磯辺りで国道4号線と交わり会津若松まで繋がっています。
この街道には白河の関の他に、芭蕉が詠った【遊行柳】、西行法師が詠んだ光丸山法輪寺の【西行桜】、笠石神社の【那須国造碑】など、など歴史ある見所が沢山ある那須の地に在ります。
冬の街道を通れば、道添いに国宝【侍塚古墳】群の【コモ巻き】が目を引き、墳上赤松のカレハ幼虫予防のコモを巻く作業が今年も終わったとテレビで観ました。

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侍塚古墳

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コモ巻き

この地は江戸時代、水戸藩が納め、二代藩主・徳川光圀は【大日本史編纂】の折、佐々介三郎(助さん)に命じ発掘調査をしております。330年前の【日本考古学発祥】の地とも言われているのです。
『心許なき日かず重るまゝに、白川の関にかゝりて旅心定りぬ。いかで都へと便求しも断也。中にも此関は三関の一にして、風騒の人心をとゞむ。秋風を耳に残し、紅葉を俤にして。。。。』と、国道294号線沿いは、ロマン溢れる隠れた名所旧跡、記念館や温泉など見処一杯の【蘆野の里】です。

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白河の関跡

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遊行の柳

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笠石神社の【那須国造碑】

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光丸山法輪寺の【西行桜】

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