最近のニュースを見るに付け腹立しい出来事が多過ぎます。少なくとも老人の常識とは可なりかけ離れた殺人、略奪、いかさま等、考えられない出来事が毎日起きて居るのです。悪逆無道の世界と云う他は有りません。これらはなぜ起きるのかと考えさせられます。
一言で言えば、『社会秩序が崩れている!』と思っているのです。日本は七世紀初めに国の乱れを保つ為に【法】が必要と重きを置き、中国・唐の政治骨格を国家規範とし【律・令政治】を取入れました。【律は刑法】、【令は行政法】を定めて国家運営を図ったと言われます。
今、わが国で社会的モラルの危機が起きているとすれば、その律・令を変えなければならないでしょう。『義を見てせざるは 勇無きなり』と言う諺が有ります。法律は【義】でなければなりません。人は罪を犯せば刑を受け二度としないと思える様にしなければなりません。簡単に社会復帰して同じ事を繰り返す様では、その法は【否】です。
昔から日本には【恥の文化】を大事にして来ました。今、罪を犯した人達を見ていると恥など全く感じられません。狡知の輩は悪態を付き『社会が悪いんだ』と言わんばかりです。この動力因は戦後の村社会のタガが崩れた事にあると言って良いでしょう。明治憲法を改正してから【個人を重視】する民主主義へと大転換しました。その憲法は80年以上も改定されていません。確かに昔の村社会を知る老人には厳しく窮屈でした。自分もある意味、村社会が嫌で外に出た一人です。村社会で恥をかけば共同体から孤立して浮いてしまいます。『恥を掻く!』という暗黙のタガは個人を窮屈にしました。
今の家族社会は昔に比べて本当に自由で気楽になりました。個人はその自由を得て日本の倫理観は大きく変わりました。迷惑や被害を与えれば社会秩序は乱れ混乱を起こすのです。『社会秩序の維持と自由』は難しい問題です。法の改善・改良・検証を加えながら日本独特のモラル感を創れれば、やがて磁力を帯びて来ると思うのです。日本歴史の大河は独特の考えや文化を創り上げて来ました。これからも大河は流れて行きます。秩序の乱れがさざ波程度であれば取り返しは付きます。が、大河の土手に穴が開けば他国の餌食になる事は必定です。国際の情勢を良く見極めて国家の安寧を創り上げなければなりません。世界の指導者の中には蛮行で他国を支配しようとするリーダーがいるのです。翼々、考えた行動をしなければなりません。
『一身の品行相合い集まりて 一国の品行をなす』と、その国の国民品行は,国民の持ちたる品行以上の事は出来ないという事になります。
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