残日録

おらが誕生日

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家の前の蓮花

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毛通寺の晩秋

厄年42歳の時、小企業の先輩社長が小料理屋でお祝いをしてくれました。いろいろと世間話をしながら『やっと人生の折り返しになりました。』と話せば、『いや、人生の折り返しは60歳を過ぎてからだよ!』と言われたことが、ズ~ト記憶の残滓としてありました。
その慧眼無双の社長は私が会社を興した数年後に亡くなりました。随分、いろいろと人生を教えて戴いた先輩でした。当時は大会社に勤め、勢いだけで生きている私をキット心配したのかも知れません。

その後、いろいろな事が有りました。そして、今年も無事に誕生日を迎える事が出来ました。今、先輩社長の言われた言葉がつくづくと実感としてあります。あの時は物理的に半分と言った事が現実の世界は精神的に生きているのだと、社長の言葉を噛みしめているのです。
含蓄とは経験から【含み蓄える】事だと思うのです。何気ない会話の中にも含蓄ある教えがある事を何辺も経験しております。

これからは経験や智慧を生かして世の網を破るのではなく、身を小さくして網を潜ることも大事と、行雲流水の如く淡々と生き様と思っています。来年の誕生日はどの様に考えているのでしょうか。                                     【めでたさも 中くらい おらが夏】 二茶

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小林一茶像

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映画 黄昏れ

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