残日録

大地震への備え

茨城県に住んでいると、子供の頃から震度3くらいの地震はそんなに驚かない様になっています。高校の時、鉱山関係に進もうと【地質】を勉強しました。その後、鉱山へは進みませんでしたが地質の興味はずーと持ち続けました。昔よりも【地球物理学】は面白くなっています。
我々が学んだ頃、地殻変動は【マントル熱対流説】であったのです。それは地殻の温度差により大陸が移動している説でした。その原動力は【マントル】だと言うのです。マントルは地球の薄い表皮の地殻から内部深さ3000㎞の深部まであり、これが熱対流により海溝に沈んでいると教わりました。

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マントル熱対流説

その後、新しい【プレートテクトニクス説】が本流となって来ました。大、中、小のプレートに覆われている地殻は移動するプレートと、固定している大陸地殻の中へ沈み込むプレートが絶えず移動しているのです。
日本はどうでしょうか。ユーラシアプレート、北アメリカプレート、太平洋プレート、フィリッピン海プレートの四つのプレートに囲まれているのです。
太平洋側では太平洋プレートとフィリッピンプレートが海溝に沈みます。海溝に沈んで行く時にスムーズに沈みこまずに圧縮歪が、時々ドン!とズレ落ちて地震が発生するのです。

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プレートテクニクト説

茨城県側では太平洋プレートが年間8㎝もユーラシアプレートへ沈み込み込み、時々、歪(地震)として地表が揺れるのです。その歪みが大きければ【東日本大地震】の様に大惨事を引き起こしてしまいます。

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ホットスポットの移動

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プレート移動とマントル

プレートテクトニクス説】のスケールの大きい話に興味と想像を掻き立てられました。『なるほど‼そういうことかと』と地球の成り立ちに合点が行く様になりました。それにしても、この地に住んでいれば宿命とも言える【地震】。被害の起きない様に神に祷るばかりです。このスケールを考えれば【原子力発電】は日本には向かない事が良く解ります。本気で、この事を皆が考えて欲しいと思うのです。

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