残日録

セイダカアワダチ草

散歩をしていると、あちこちに【セイダカアワダチ草】の黄色い花を見かける様になりました。バブルが始まった頃、住宅造成空き地などに菜の花の様に黄色い花が目立っていたものです。確か、アメリカ・セイダカアワダチ草とも言っていた様な気がします。北米から渡って来た帰化植物だそうです。
やがて日本中を席巻するかの勢いでススキなどを駆逐していきましたが、古来のススキがダメになってしまう、又、アレルゲンがあるなど【公害草と言われて排除運動が広まって行きました。やがてススキは元通りに戻って行きました。
最近のセイダカアワダチ草は背高を低くしているのが解ります。『お願いだから日本に住ませて下さい!』と言っている様です。生物は共生しようと【馴化】して行くのです。

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共生

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セイダカアワダチ草の群生

日本には古く神々の宗教がありました。その後、朝鮮半島より仏教が伝わって来ました。勢い付いた仏教は日本の神社を乗っ取ろうとした様です。当時、困った聖武天皇は日本の神々に折り合いを付けねばと、神々の最高位、伊勢神宮内宮の杉の木の下に行基を七日間、臥して祈請させて神意を得られたそうです。『神が仏を守る』と【習合】したと言うのです。

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神仏習合

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仲良し

日本には昔から山川草木に至る『和を以て、貴し』と言う智慧と慈悲の精神が流れていると思うのです。
今、世界の国々では何かを席巻し様とする現実があちこちに視られます。【馴化】、【習合】といった普遍性ある考えに至らないのでしょうか。必ず、凄惨な犠牲を出して勝ち負けと、恨みを残す現実が出来て行きます。【馴化】、【習合】大事な事だと思うのです。【セイダカアワダチ草】を見ながら散歩で、こんなことを思ったのです。

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