残日録

わたらせ渓谷鉄道

国道50号線の桐生市を右折して国道122号線を走り、足尾鉱山横を通り日光市へ抜ける街道を随分ドラブして来ました。しかし、沿線を走る【わたらせ渓谷鉄道】には、一度も乗る事がなかったのです。いつか?と、思いながら桃の花が咲く時期は混雑するだろうと、5月の下旬、天候を見ながら思い切って列車旅を実行しました。
大間々駅の駐車場に車を置き、終点の【間藤駅】までを往復したのです。一輌の車両には20人程が、ゆったりとした座席に座り、窓を開放して外の風を一杯受けながら、渓谷美を堪能したのです。まぶしい太陽光を浴びた山々は未だ、新緑の真最中で、もえぎ色や若苗色の景色がはっきりと色分して、美しい風景を見る事が出来ました。また、渡良瀬渓谷沿いの長い距離を並走する風景も堪能出来ました。

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列車からわたらせ渓谷

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列車内

昔、122号線沿いには東村、足尾町の谷合いを通る道々は新鮮でした。現在は、いろいろと合併して、みどり市、日光市と変貌しているのです。が、周りの風景は殆ど、昔を残していました。過去の足尾町は宇都宮市に次ぎ、人口が多かったと聞いていた事が有りました。
降り立つ、足尾、間藤の辺りの人口は激減し、街道を歩く人もまばらで淋しさが有ります。沿線で思い出すのは、1991年、当時の東村に出来た『冨廣美術館』だったではないでしょうか。体育の先生だった星野冨廣氏は、鉄棒から落下して半身不随となり、口に筆を加えて水彩画と短文を描き人気を博し、開館四年目で100万人が鑑賞する程人気を呼び、私も数回、鑑賞させてもらいました。
帰り道、神戸駅(ごうど)で下車をして『列車のレストラン』で昼食を取り、辺りを散策しながら、春の一日を満喫したのです。

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終点・間藤駅

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列車のレストンからホームを

 

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