残日録

小石川・後楽園を歩く

コロナ禍も下火になり、久し振りに旧友五人が揃い【小石川・後楽園】を歩いて来ました。三年振りの再会でしたが、それぞれ皆、元気に過ごし饒舌な会話を楽しんだ一日でした。
後楽園は、江戸時代の初め、水戸・徳川藩主が中屋敷の庭としたのが始まりです。水戸徳川家は廃藩迄の11代を江戸屋敷として藩主を始め、多くの侍達が行きかう場所なのです。藩邸は、今の東京ドーム辺りにあった様です。庭園は池を中心とした回遊式で日本特有の宇宙観や中国・明代の思想など円月橋、西湖の堤、も含む、作庭には見所が沢山ありました。今、都会のド真ん中に【特別史跡】として保護されているのです。青々とした美しい静寂な場所に一服の絵を見る様な驚きが有りました。茨城の人達は、まだ、まだ、水戸徳川の話を語り、思いを継いでいるのです。
それにしても、久し振りに上京して電車に乗れば、昔の通勤時と全く違う風景に驚きました。皆が下を向き【スマホ片手の異様さ】に暗さが有りました。昔は、車窓を眺め、会話を楽しみ、本を読みながら通勤をしていたものです。それが、一方的なスマホ情報に世の中は右往左往している様に思うのです。何か、見たものや体験した事を自分の頭で考えない、浅薄な判断の危うさが透けて見えます。今、智者達は、この事に気が付いても、世の流れの変化を止める事が出来ないのです。四季を愛で、微妙な時の変化を楽しみ、自分の脳で考える事の大切さを思いながら、永いコロナ禍のストレスを解消した日となりました。

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