残日録

晩秋の風景

猛暑も終わり、我が家の庭を眺めれば漸く例年の気温に戻り、芙蓉の華がいつもよりも綺麗に咲きました。その芙蓉の花も旬を過ぎて今、秋明菊が咲き乱れています。そして、日に日にドウダンの葉や柚子の実が色ずき、美しい日本の秋が訪れています。
碧霄を見上げれば、どこまでも青く澄み渡り、シラサギが数羽、悠々と、家の前を旋回している晩秋の一景です。唐の詩、【秋思】は『晴空一鶴排雲上』と詠い、晴れた空に鶴が雲をさいて飛んで行く様子から、秋の寂寥漂う情景を思い出しています。

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シラサギの雄飛

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我家のシュウメイ菊

今、世界を思えば、戦争、天災、分断といった暗いニュースが心を締め付けます。過去の第一次、第二次世界大戦の世界情勢と非常に似ている様な気がしてなりません。政治の洞察を間違えば,大変な事態になりかねないのです。ガザの市民は『我々は、政治家のおもちゃじゃない!』と泣き叫ぶ映像は心を暗くさせます。老人には、戦争後の苦しい世情が思い出されてなりません。
国内をみれば、物価高や人手不足などが紙面を埋め、政治家や公人の軽々なる不祥事など、明るいニュースを探す事が難しいのです。パンやスイーツを買ってみれば【少し小さくなっている】哀しさを覚えます。飛び跳ねの少なかった【兎年】であったとの思いを強くしています。
ただ、その中でも明るいニュースと言えば、日本スポーツ界の活躍ではないでしょうか。MLBの大谷さん、パラスポーツ・テニスの上池さんや卓球の早田さん等々、サッカー、ラグビー、野球など、など、若い人たちの活躍が目立ち、まだまだ、日本も大丈夫だと元気づけられます。
この一年を見て来た老人には、独り言と文句の多い日々であったと、自分でも嫌気がさしています。

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戦争

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WBC優勝

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パラテニス・早田さん

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