今年も異常季節が続いて蒸し暑い日が多く食べ物の『菌やカビ』に注意が必要です。今、その【青カビ】は小林製薬製のサブリメント【紅麹】を服用した人の肝臓疾患で大騒ぎになりました。既に、5名が亡くなったと言われています。どうも製薬製造過程で【青かび】のペブルル酸の毒性が原因と言われています。
青かびは、毒性があると良く子供の頃、親から教わりました。お正月の神棚に鏡餅をあげて、正月明けに鏡餅の二段重ね裏側に青かびや赤かびが出来ている事が有るのです。鏡餅を食べると、一年中無病息災に過ごせると言われて鏡餅を食べたものです。かびは『毒なので良くカビを採って!』と良く言われました。『青かびは、毒だ!』と、ずっと思って来ました。
若い時、健康診断の度に【コレストロール値】が高いと言われて来ました。その度に高脂血症治療剤【メバロチン(スタチン)】という薬を渡されて永い間服用して来ました。この薬は【青かび】から発見されたと言うのです。『毒は毒を以て制す』という事なのでしょうか?
この薬を最初に発見した人は、日本人の【遠藤章氏】でした。秋田の田舎で育った彼は製薬会社に入社して、青かびの中から【新物質】を発見したのです。
発見されても、薬として成功するには『万に一』と言われ位難しいそうです。紆余曲折の中、製薬として売り出したのは米国の製薬会社でした。新物質が発見されても直ぐに製薬とはならないのです
今、日本で問題になっている新薬製造スピードをスムーズに薦め様と動き出しました。2019年のcovid-19の時には、コロナワクチンの入手を欧米の製薬会社から買う苦しさを味わいました。本年から政府肝いりで、早く新薬まで出来る様にと力を入れるそうです。
遠藤さんのスタチンが初めて使用されたのは、心筋梗塞になりそうな少女の治療に使われたそうです。結果は良好で徐々に回復して、彼女は結婚をしたそうです。そのスタチンは多くの命を救いました。遠藤さんは2000年に【日本国際賞】を受賞しました。その時、彼女がお祝いに駆けつけてくれたそうです。
『彼女との出会いは生涯忘れられない!』と語っていました。世界で一番売れた薬、【スタチン】の開発者、遠藤章氏は今年6月90歳で亡くられたそうです。ご冥福をお祈り致します。
因みに、あの有名な抗生物質【ペニシリン】も【青かび】から発見されたそうです。身近な【青かび】は300種以上も有り、ブルーチーズの様に食べられる青カビなど不思議な胞子なのです。
青かび