残日録

癌の先進医療 

最近、先進医療の話を耳にします。その治療を受けた友人や知人から、苦しまずに癌治療が出来ると聞いています。処が、治療費は1回の受診に100万円位掛かるそうです。この先進医療とは、癌組織をピンポイントに叩く事が出来る為、従来の化学療法や放射治療の様に正常な細胞迄を痛める事無く処置後の苦しみが少ないと言うのです。
そんな話の中、生命保険会社から生命保険の書き換えの提案が有りました。2千万円迄の先進医療保障が保険内で出来るの為に切り替えてはと勧められました。
なぜ、その様に高額なのかと調べてみると、この方法には放射性物質の【アクチニウム225】を必要とするそうです。それを造る為には、非常に時間と多くの工程を必要とし、現状の日本では年間に3千人分程度しか生産が出来ないそうです。
最近のニュースによると、【東京都市大学】はトリチュウムを熟成して半永久的にトリウム230を原料として、一度、Th-229に変化させ、その後、目的のアクチ二ウム225を約2ヵ月毎に取り出す、純国産技術を開発したそうです。この方法は、茨城・大洗町の実験高速増殖炉【常陽】を使用するそうです。2026年までに大量に生産可能になる事が決まった様です。2026年と言えば、あと2年先の話です。明るいニュースです! 1人でも多くの癌患者が安価に苦しまないで治療出来れば、日本医療界、いや、世界医療界の快挙でしょう。
江戸時代の医者・緒方洪庵は、『例え、命を救ったとしても、その命を繋ぐ資金を奪ってしまっては、何の意味もない!』と言っています。先進とは、この事も大事です。
昔、大洗町の大掛かりな【実験高速増殖炉設備】を見学した事が有ります。その増殖炉の名前は、『科学と教学の調和両立を考え、茨城・常陸を、中国名【常陽】と名づけた』と、技術者から説明を受けた事を思い出します。

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先進医療の略図

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医療現場

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