残日録

チキンレース

両者のギリギリのせめぎ合いの処で争いを回避するか、どうかを競う争いを【チキンレース】と言うらしい! 今回、米国トランプ大統領は中国に対して高額の関税を掛け、それに対抗した中国も高い関税を掛けるといった事態が起きました。チキンレースの様相を呈していたのです。が、両国の話し合いはどうやら米国内問題もありレースを回避した様に思われました。結局は、この様な無理なゲームには勝者がない事を証明しました
そもそも軽々に一国の大統領が安易に一方的に関税を掛けて行くという自体可笑しな話です。この様な話を昔観た映画で思い出しました! 米国映画、ジェームス・デーンの代表作【理由なき反抗】です。若干17歳の少年がひょんな事から不良少年の盗んだ中古自動車を使って度胸試しに【チキンレース】を始め、崖の先に向かって自動車を走らせ、どちらもスピードを緩めずに走りジェームス・デーンは崖の直前で回避して,相手は崖下に落ちて行く、といった内容だったと思います。【チキン】には臆病者という意味があるらしいです。一方的な変なディールも所詮粋がる臆病者の所業なのかもしれなません。
ジェームス・デーンは【エデンの東】や【ジャンアンツ】など名画6作を残して若干24歳の時にスポーツカーを高速に走らせ正面から来た自動車と衝突をして亡くなりました。戦後兄達の時代に洋画を観て興奮し影響を受けた兄を想い出します。また兄はプレスリーも好きな様でした。その頃、日本でも映画ブームが起きて居ました。特に日活では石原裕次郎、宍戸錠、小林旭などの登場でアクション映画の全盛になったのです。突然現れて来た俳優に【赤木圭一郎】が居ました。彼も18歳でデビューして21歳で亡くなっています。撮影中の休み時間に、借りたゴーカートを運転してアクセルとブレーキを踏み間違えて建屋の壁に激突して亡くなっています。彼は『トニー』の愛称でファンも多く、自分も大好きな俳優の一人でした。彼の映画をいろいろと観ています。若人ジエームスデーンや赤木圭一郎は『若者の勢い』が招いた惨事でした。しかし一国の老人が粋がって馬鹿なチキンレースなどを仕掛ける事を各国は呆れている様に思うのです。

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ジェームス ディーン

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赤木圭一郎氏

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