11月2日WCB最終戦優勝はロサンゼルス・ドジャースが決めました。そして多くの物語を創り終幕したのです。特に両リーグの最終戦は本当にハラハラ・ドキドキの連続でした。若い腕力と技術のチーム、トロント・ブルージェイズはドジャースの経験豊かで冷静な判断の選手や若手とのチームワークの良さが勝者を与えてくれました。両軍の1つ1つのプレーを観ていると深い意味があった様な気がします。
自分は若い頃からプロスポーツ者の傲慢さや売名的な考えがどうも好きになれなかったのです。が、4年前頃からエンゼルス・大谷選手を見て日本人の良い所を全て持っている人物だと思う様になりエンゼルス戦を観戦して来ました。それまではMLBを【他山の石】と思っていました。そして解説者やMLB有名選手達の談話などを聞けば、如何に野茂選手やイチロー選手達が先駆的役割を果たして、今の日本人選手に影響を与えたかを知ったのです。彼らを含め日本選手の行動や考えは小学生の頃に学んだ道徳心や協働を大人になっても忠実に実践している事が良く解るのです。学校の教室やトイレの清掃をした事や儒教の教えである共生,寛容,尊敬,努力,謙虚,控え目などの道徳心がチームの中で観られて、他国の選手達から尊敬されている事が分かるのです。日本人はどこかの大統領の様に、はったりや脅しと言った事は嫌いな人種です。ドジャースの3選手を見て居ると日本人を貫き、更に【努力】という前向きな姿は日本人としてうれしく誇りに思うのです。
明治の初頭、英国から日本にやって来た女性探検家【イザベラ・バード】は47歳の時に周りの反対を押し切り一人で日本に来国しました。そして貧しくとも優しい日本人に出会い、『人間の幸福とは?』と考える様になり紀行文+絵画を残しています。彼女が来国時に思った事は日本人の精神性や道徳心はどこから来るのか不思議でならなかったそうです。旅を続ける内に彼らの海恕や宗教心が徐々に解る様になったと云います。 貧しくぼろを着ても幸福そうにニコニコ笑う庶民達がつつましやかに暮らす事に魅了されて行ったと言います。彼女は二年間も旅を続けて帰国する時には最初の印象と全く違う『東洋の桃源郷(エル・ドーラ)』とまで評して帰国しました。後に、彼女は日本人の道徳心、考え方、宗教心などを本物の人間の生き方だと書き残したそうです。正に日本選手もこの様な考えや行動を続けた結果としてMLBに大きな影響を与えたのだと感動しています。
最近、日本へ来る旅行者が日本を大好きになり何度も訪れると言った現象も、多分ドジャースの3選手の様な日本人に会い、異文化だけではなく考え方や行動が大好きになったのだと思うのです。
ドジャースの優勝

