残日録

Thank youとSorry

ari1

最近、自動車の免許を返納して自転車で買い物に出掛ける事が多くなりました。この間は,若者がイキなり自転車で横から出て来て、危うく当たりそうになりました。誤りもせずに逃げ去ったのです! 思わず『馬鹿野郎!』と怒鳴りつけてしまいました。いい年をして怒鳴った事を後悔したのですが,瞬時に出てしまいました。固陋の物差しが、そうさせたのです。
我々の生活の中には、他者に迷惑を掛ける事が沢山有ります。その時、素直に『すみません!』『申し訳ない!』と、一言表す事が非常に大事だと思うのです。謝意を表せば、相手は許してくれます。なぜなら、その人達も同じ様な経験をしているからです。
そして、もう一つは『ありがとう』『助かった~』と言える感謝の気持ちです。日本人は【お互い様】という文化を長い間、論語や仏教の中から育んで来ました。それは世界に誇れる【寛容】という独特の心を創ったのです。
今回の能登半島地震災害では給水を待つ長い行列を見た外国人達が驚いたそうです。あれだけの窮地に合いながらも、他者を思う日本人の心に感激した様です。
これは【ありがとう】と【すみません】の気持ちの表れです。この言葉が自然に出る人は、素晴らしい人だと尊敬したいのです。これらの言葉と態度が表現出来れば、外国やどんな場所へ行っても争いなく行けると思うのです。
学校や家庭では小さい子供の時から、この行為を涵養する土壌を育みたいと思うのです。生きるすべは日頃の中に有るのです。永い人生を歩んで来た老人の得た、最も簡単で大事な普遍的行為だと思っています。

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