今年も夏の高校野球甲子園では熱戦の末に智辯和歌山校が優勝して終了しました。郷土の霞ヶ浦高校も熱戦を繰り広げて3回戦まで進み我々を勇気付けてくれました。プロ野球と違う全力で挑む一所懸命さには感動させられます。今年は初めて女性の審判員がプレーを判定しました。NHKは彼女を取り上げ、子供の頃に選手として活躍、その後、地方の審判員をしながら家庭と両立させて活躍し念願の甲子園審判員として晴れの舞台に立ち活躍しました。
この様にスポーツだけでなく、いろいろな分野で【一隅】を一生掛けて頑張る人達によって世の中は支えられているのです。今、老境に身を置き一隅を照らす人達のお世話になっています。毎日、朝3時半に新聞配達をしてくれるXさん,病気を推して蓮堀りを黙々と続けるKさん,定刻の郵便配達Sさん,ごみ収集のOさんなど本当に頭が下がる思いをしながら感謝して居ます。好きな言葉に【無事之名馬】(無事これ名馬なり)が有ります。正に健康で故障も無く現役生活を全うする人こそが名馬であると云えます。それは一隅を照らす【国の宝】だと思うのです。比叡山・延暦寺の創始者・最澄は『一隅を照らす、是れ、即ち、国の宝なり・・・好事を他に与え、己を忘れて、他を利するは慈悲の極まりなり』と言われました。最澄は仏事を説きましたが、この言葉は全てに当てはまる重い言葉だと思うのです。自分も一所懸命に生きて来たので良く、この意味が解るのです。
今、TVで観る芸能者の陳腐な会話や話題にはうんざりさせられます。さらにSNSの興味本位の投稿やフェイク詐欺などは目に余る犯罪の輩には本当に腹立しさの限りです。どうしてこの様に安易な考えや倫理に至るのかと老人には理解が出来ません。日本社会は人口の減少、経済の停滞、賃金の格差拡大などで人々の心に余裕をなくしている事も現実でしょう。SNSなどでは自分の倫理欠如の『アホ!』を画面で知らせている様に思うのです。また、テレビメディアは視聴率を上げる為に刺激を助長する低俗な方向へと状況を創って居る事が非常に気になるのです。
ある報告によると、日本の【社会構造は悪化】しているが、【日本人の質】は向上して居るとも云われるのです。確かに世界の国々で日本人活躍の話はいろいろな分野で沢山見聞きします。自分も技術分野で飯を食って来た故に引退してからも技術情報は気掛かりでインターネットなどを覗いていますが、日本人の活躍には素晴らしいものが有り嬉しくなります。
多分、【一所を必死で照らしている】人々が沢山居て、この様な実績に繋がっているのだと解ります。今、世界の列強国は猛々しく【力で世を押し切ろう】として居ます。2000年前、中国国内の争いでは孔子や老子が出て来て世の倫理を説き、リーダー達はそれらを規範にして国を束ねた時代が有りました。世の秩序を正す為にはリーダーの知者出現と国民の良き倫理観が待たれます。平和を願う日本から世界を変える様な政治文化が生まれることを夢見ているのです。
一隅を照らす人達


