1960年の高校生の時に【安保騒動】が有りました。日米安保条約を与党のみで強行採決した事が発端となり大学生を中心に国内は大混乱を来たしたのです。学園闘争ではデモ中に東大生・樺道子さんが死亡して居ます。その影響は関係ない我々若者にも何等かの影響を与えました。その頃、左翼的な考えは『進歩的』だと思われる風潮が有り、マルクスの『共産党宣言』などが持てはやされ読んだ事が有ります。『資本主義が発展すれば、貧富の差が増々膨らみ社会は崩壊する』という考えだったと思います。その結果、ロシアを中心とした各国の共産主義左翼派が台頭して各国内は乱れたのです。
やがて経ち、共産主義の国々は経済に生き詰まりを来たし崩壊して行きました。その国々は言い訳をしながら社会構造を変革し自由経済の方向へと転換、現在の様な状況になったのです。経済著者であったマルクスやエンゲルスらも現実を見届けて死の間際には間違いである事を認める結果になった様です。当時、日本でもマルクス論に迎合する知識人は多く居ました。反対をしていた知識人達は声を小さく遠慮がちでした。その中でも激しく共産主義に抵抗した【小泉信三さん】を思い出します。今、マルクス、エンゲルスを知る人は経済学者くらいでしょう。
世界の思潮は大きく変化しました。マルクス経済に反対した『資本主義の国々』は本当に良くなったでしょうか? 【否】と言う他はありません。欧・米では確かにケインズ経済に載り富を増やしたと言えます。
その中でも当時から言われて居た【人口と経済】は、今も大きく関係しています。1960年頃の世界人口は30億人、60年後の2023年の人口は80億人と、全世界は50億人増加して2.7倍にもなりました。人口が増えれば、【食料】を確保しなければなりません。国を動かす為には食べる為の経済、【お金】を必要とします。
今、国際では大きな二つの考えがあり、その為の覇権争いをして居ます。ロシアはウクライナを侵略、米国・イスラエルはイランを攻撃するなど国際法を無視して猛々しく力で押し切ろうとしている現実を見ていると、世界列強国と言われる国々は本当に『秩序ある国』と云えるでしょうか? むしろ100年前に戻った感が有ります。日本には白人の様な絶対的価値と云える蒙昧な正義感はなく、自由な合理性があり、これが大切だと思うのです。
国際秩序というものは、それぞれの国の文化、宗教を認めて助け合う精神がなければなりません。『君子は矜(おごそ)かにして 争わず 群(ぐん)して 党せず』と、自国の物差しで他国の懐に手を入れて財布を取ろうとする様な下劣なやり方は認められません。穏やかで平らな和(輪)を創る事が出来なければ、世界はいつまでもバラバラです。
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